2024/04/25

BBCへの抗議文書の送付について

 本年330日、BBCによる「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」(以下「本番組」といいます。)が放送されましたが、弊社社長の東山紀之の取材映像部分における被害者に対する誹謗中傷に関する発言部分は、実際の東山の発言の趣旨とは異なって放送されており、本番組の放送後、東山に対して「誹謗中傷を助長している」などといった誤った批判が数多くなされている状況にあります。

 また、本番組の放送後、本年410日、本番組の制作担当者であるMobeen Azhar氏及びMegumi Inman氏が日本外国特派員協会での記者会見(以下「本記者会見」といいます。)を行いましたが、本番組の取材の一環で両氏に面談した被害者の方々(以下「当該被害者」といいます。)に関する両氏の発言により、当該被害者は誹謗中傷に晒される状況に陥っており、当該被害者の人権が侵害されたものと言わざるを得ない状況にあります。

 これらの状況を受け、弊社は、BBCに対して、厳正に抗議するとともに、訂正と謝罪を要請する文書を送付いたしました。

 

 

 東山の取材映像における編集について

 本番組では、Mobeen Azhar氏による弊社社長の東山紀之へのインタビュー映像が放送されました。また、BBCは、本番組の放送後に、当該インタビュー映像の長編を公開しています。

 インタビューの際に、東山は、Mobeen Azhar氏からの質問に対して、

「言論の自由もあると思うんですね。僕は別に誹謗中傷を推奨しているわけでもなく、多分その人にとっては正義の意見なんだろなと思う時もあります。なので誹謗中傷をどういうところのそのライン引きというのは大変難しいなと思っています。なるべくなら誹謗中傷は無くしていきたいと僕自身も思っています」

と発言しました。

 東山は、誹謗中傷を無くしていきたいと思っている旨を明確に述べていたにもかかわらず、本番組及びその後の長編インタビュー映像は、BBCによって、東山の発言のうち、「なるべくなら誹謗中傷は無くしていきたいと僕自身も思っています」との発言部分が省略され、全体として、放送された内容が、東山の発言の趣旨とは異なってしまっています。弊社は、BBCによる東山のインタビューの編集の状況について、本番組及び本番組の放送後の長編映像と東山の取材時に録音した音声とを比較検証することで確認いたしました。

 また、弊社は、本番組の放送に先立ち、本年34日付けでMobeen Azhar氏及びMegumi Inman氏に対して書面を送付し、その中で、東山の発言に関して、「私は『言論の自由もある:という主旨の発言をしましたが、これは、一般論として、SNS等で誹謗中傷をする方々がそのような反論を楯にしがちであることから、そのような方々にご理解をいただきながら誹謗中傷対策を進めることには相当な難しさがあることを述べたものです。このことは、当該発言の後に続けて『誹謗中傷を推奨しているわけではない』、『誹謗中傷はなくしていきたい』と申し上げておりますので、前後のやりとりからすれば明らかなことですが、発言の一部のみを切り取って放送されることがないよう、念のため申し添えます。」と伝えていました。

 それにもかかわらず、BBCが東山の発言を省略して放送し、しかも、その後公開した長編でも依然として該当部分が省略され続けていることにより、本番組の放送後、東山に対して、誹謗中傷を助長しているなどといった誤った批判が数多くなされている状況にあります。

 BBCは、東山の発言を意図的にゆがめて放送し、視聴者の印象を操作しようとするものであると言わざるを得ず、大変遺憾に存じます。

 

2 当該被害者との面談に関するMobeen Azhar氏の発言について

 弊社は、本番組の放送準備のため、Mobeen Azhar氏及びMegumi Inman氏と本年1月29日に打合せを行った際に、ジャニー氏による性加害の実態をできるだけ幅広く取材いただくため、弊社における被害補償業務にボランティアで協力してくださっている当該被害者と面談していただくことを提案したところ、両名も「ぜひお目にかかりたい」と了解しました。弊社は、この打ち合わせを受け、両名と当該被害者との面談の機会を設定しました。

 上記の打合せの際には、今回の事案についてよりご理解をいただくために当該被害者との面談を実施するものの、当該被害者のプライバシー等の観点から、面談の事実及び面談の内容を番組で放送しないことはもとより、その他の方法によっても公にしないことをMobeen Azhar氏及びMegumi Inman氏にお約束いただき、その前提で、当該被害者に面談への協力をしていただきました。

 当該被害者は、当該面談において、面談に応じたのは、弊社の風評を維持することを目的としたわけではなく、BBCに今回の事案の本質や実態をご認識いただき、多角的・中立的な観点から本番組を放送していただきたいとの切実な思いからであると話されました。

 しかし、Mobeen Azhar氏は、本番組において当該被害者と面談を行なった事実及び内容を明らかにするとともに、本記者会見においても、再度、当該被害者との面談の事実及び面談の内容を明らかにしました。

 Mobeen Azhar氏の一連の言動は、弊社との間との約束違反であることはもちろんのこと、当該被害者との約束を反故にするものであって、かつ、広く当該被害者に対する誹謗中傷を招来しかねないものです。実際に、当該被害者は誹謗中傷に晒される状況に陥っており、当該被害者の人権が侵害されたものと言わざるを得ず、弊社としても大変遺憾に存じます。

 

 上記の1および2の状況を受け、弊社はBBCに対して、厳正に抗議し訂正と謝罪を含む然るべき対処を求める文書を送付いたしました。

 

以 上
2024425
株式会社SMILE-UP.