現時点までの被害補償の状況(取りまとめ)とお願い

　弊社は、被害補償の実施状況について、昨年12月末以降、月の半ばと月末の毎月合計2回、みなさまにご報告して参りました。
　昨年9月15日に被害者救済委員会を設置して被害補償の受付を開始してからおよそ1年を迎えることから、被害補償の状況等について取りまとめてご報告いたします。


1．本日現在の被害補償の状況
　
　以下で述べますとおり、本日現在で、被害を申告された方のうち、約96％の方に補償に関してご連絡済みであり、約94％の被害者の方に補償金をお支払い済みです。

　被害者救済委員会は被害補償の受付開始後、本日時点までに、合計996名※1．の方から補償申告をいただいております。そのうち244名の方には複数回の連絡を試みていますが、ご返信がない状態です。

　これらの方を除いた752名のうち723名の方(約96％)について、被害者救済委員会から補償内容を通知(520名）、または、弊社より補償を行わない旨をご連絡(203名)しました。

　被害者救済委員会から補償内容を通知した方(520名)のうち、497名(約96％)の方から補償内容にご同意いただき、うち489名(約94％)の方に補償金をお支払いしました。

　本日時点では、29名(約4％)の方について、在籍実績の確認や被害者救済委員会によるヒアリングなどの手続中です。

※１．2024年8月15日時点では申告者数は1010名としておりましが、同じ申告者の方からの複数回のご申告の重複カウントや、申告の取り下げ等があったため、本日時点での申告者数は996名となっております。



　補償を行わない旨の連絡をした203名の方は、ご提出いただいた資料の検証および弊社代理人によるヒアリングの結果、弊社への在籍および被害のいずれの事実も確認できなかった方です。なお、これらの方々の申告内容は、｢被害補償の状況等について｣(2月29日付け)でもお伝えしている通り、

　｢申告者が、特定の合宿所で被害を受けた旨を述べているものの、被害があったとされる時期やその前後には、申告者の説明する合宿所は客観的に存在していなかった事例｣、
　｢申告者が日本国内で被害に遭ったとする時期には、故ジャニー喜多川が外国に滞在していた事例｣
などのほか、
　｢故ジャニー喜多川本人又は関係者と称する身元不詳の人物から街頭等で声を掛けられてホテル等に行って性被害に遭ったと申告する事例｣
等の類型が少なくなく、申告内容の確からしさについて裏付けがとれないこと等から、補償を行っておりません。 


２．被害補償の枠組みに基づいた救済方法にご納得いただけない場合について

　
　補償内容の通知を受けた方の中には、被害者救済委員会の再審査を経ても補償額の算定結果にご同意頂けない方や、補償しない旨の連絡についてご納得をいただけない方もいらっしゃいます。

　弊社は、弊社のウェブサイト(｢被害補償の状況等について｣(2月29日付け)、｢被害補償に関する手続きの流れについて｣)にてお伝えしているとおり、補償内容の公平性及び客観性を担保するために、弊社から独立した被害者救済委員会が一定の基準に基づいて提示する補償内容に従って補償業務を行っております。

　したがって、被害補償の枠組みに基づいた補償内容や救済方法にご納得いただけない場合でも、弊社の裁量や独断で補償内容や補償可否を判断することはいたしておりません。

　このため、ご納得いただけない方につきましては、やりとりの経緯やご希望を踏まえ、公的な判断手続である裁判手続や調停手続等をご案内することも含め、個別に対応させていただきます。


３．ご申告とご連絡のお願い

(1)　ご申告がお済みでない方
　もし、被害にあわれた方で被害者救済委員会へのご申告がお済みでない方がおられましたら、以下のフォームより、お早めにご連絡をいただけますようお願い申し上げます。

【被害者救済委員会　補償受付窓口】

(2)　ご連絡が取れない方々
　被害者救済委員会に補償のご申告をいただいた方で、同委員会もしくは弊社の代理人弁護士からの連絡に対して現時点でご返信をいただけていない方につきましては、引き続き連絡を取らせていただきますが、今一度ご確認をお願いできればと存じます。

　ご返信をいただけない状況が長期間にわたり継続されるような場合には、やむなくお手続を終了とせざるを得ないこともあります。
　引き続き補償をお求めになる場合には、ご連絡をいただけますようお願いいたします。

　弊社は、故ジャニー喜多川による性被害にあわれた方に、改めまして、心よりお詫び申し上げます。

　弊社は、引き続き、被害にあわれた方々のお気持ちに寄り添い、迅速かつ適切な被害救済に弊社一丸となって全力を尽くして取り組んでまいります。また、被害者の方に対する補償を含む救済とともに、被害にあわれた方やご家族等に対する心のケアや誹謗中傷への対策についても全力で取り組んで参ります。

2024年8月30日
株式会社SMILE-UP.