2022/04/21
ファンの皆様・関係者の皆様へのお知らせ
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
先般、ある出版社より、弊社元名誉会長である故藤島メリーに関する書籍「女帝 メリー喜多川」が出版されました。
つきましては、本書籍の出版に伴い、弊社から皆様にお知らせがございます。
はじめに、本書籍の出版に弊社は一切関係しておりませんので、その旨、ご認識いただいた上で、以下、ご一読いただけますと幸いでございます。
著者である小菅宏氏は、本書籍内及び本書籍紹介文におきまして、ご自身と故ジャニー喜多川並びに故藤島メリーとの関係について事実と異なり、仕事上の関係性が50年にわたって続いていた、と読み手が誤認するような表現で言及されていることから、正確性に欠けております。実際には、小菅氏が出版社の担当編集者を務めていた40年ほど前が事実上、関わりがあったということができる最後の時期であり、その後のやりとりは数えることができる程度でございます。
ジャニーとメリーは、これまでに数えきれないほどの方々とご一緒させていただきましたが、その中でも特に、弊社をご担当くださる方は皆様、大切な存在であり、常に平等に接してまいりました。そのため、親しい間柄でないにも関わらず、あたかもジャニーやメリーと特別な親交があるという立ち振る舞いをし、周囲に誤った印象を与える方に対しては、本人たちも大変遺憾であると生前申しておりました。
ジャニーとメリーは、本当に多くの皆様に支えていただきました。何十年と親しくお付き合いをさせていただいた方も、一時期、弊社の担当として同じ時間を過ごさせていただいた方も、皆様、ジャニー・メリーとの思い出をご自身の中で大切にしてくださっていると、折に触れてお話してくださいます。一方、小菅氏は、過去、ジャニーに関する書籍を出版し、ジャニーの死去に際してもメディアでコメントをするなど、事あるごとに、ジャニーとの一時の仕事で得られた関係性や思い出を利用し、エピソードを公にしてまいりました。そのような方がジャニーやメリーのことをあたかもよく知っているかのように振る舞うことで、特別なお付き合いをしていたのだという認識を皆様に持たせてしまうことは、自分たちが本当に大切にしたい方々に対して申し訳ないことだと、本人たちは残念に思っていたことから、私たちがその思いを皆様にお伝えしなければならないと考えました。
今回、出版社より本書籍を出版する旨、弊社にご連絡いただきましたのは、出版予定日の10日ほど前のことでした。極めて、形式的なご連絡であったと受け止めておりますが、この対応一つとりましても、本書籍からメリーに対する誠実な思いを感じることはできません。表現の自由があるとはいえ、自分にとって大切な人が描かれた、気持ちのない書籍が出版されることを、ただただ受け入れることしかできない状況は、あまりに一方的ではないかと感じております。せめて、タレントを応援してくださるファンの皆様、支えてくださる関係者の皆様には、数ある情報の中から正しいと思える情報をお選びいただき、ご判断いただけますよう、選択肢をご提示することが私たちのやるべきことと考え、この度、本書籍について言及させていただくことといたしました。
私たちは、ジャニーとメリーが心血を注いで築き上げたジャニーズのエンターテイメントを受け継ぎながら、タレントとスタッフで力を合わせて発展させていき、長く皆様に楽しんでいただくことができるエンターテイメントをお届けできますよう、邁進していくことが本業でございます。
これからも、今回のようにジャニーとメリーの思いが誤って伝わるような状況があれば、その旨、メッセージとして皆様にお伝えし、二人の思いが応援してくださる皆様に真っ直ぐ届くことこそが、私たちが正しい方向に進むために大切なことだと考え、誠実に向き合ってまいります。
皆様に安心してお楽しみいただくことは、私たちの使命の一つですが、物理的な安心安全のみならず、情報においても正確にご判断いただき、安心して受け取っていただくことができますよう、努めてまいります。
今後とも何卒ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
2022年4月21日
株式会社ジャニーズ事務所